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悪徳礼賛、ぜいたくは善ということ

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普通の感覚では浪費やぜいたくは戒められ貯蓄が奨励される。しかし、ぜいたくを礼賛する経済理論がある。
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アメリカでは0.1%の富豪が20%の富を支配するなど、富の偏在がやり玉にあがっているが、問題なのは、富が偏在してしまうことではなく、その富が社会に流通しないことにある。

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ケインズにも影響を与えた、オランダの経済学者 マンデヴィル が著した「蜂の寓話」が有名だが、その一時代前にもフランスのラフマスなる人物が、浪費、ぜいたくを公共の利益として奨励している。
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ラフマスは当時ぜいたくだ、という理由で絹の使用に反対する人たちをこう非難した。「絹のような奢侈な品を買う人は、貧しい人に生計の道を与えているのに対し、金を使おうとしない守銭奴は彼らを窮迫なうちに死なせている」と。

ラフマスを支持するケインズは、バーボン擁護派としてこうも言っている。「放蕩は人間にとっては有害な悪徳だが、経済にとってはそうではない。一方貪欲に金をため込むことは人間にとっても経済にとっても、ともに有害である」
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経済という視点からみれば動機の善悪を問わず、誰かの支出は別の誰かの所得になる、ものであり、支出こそが所得の唯一の源泉という真理に結びつく。

これら悪徳礼賛派の主張は後に現れたアダム・スミスにより否定され、葬られることになるが、支出が減れば所得も減る、そして所得が減れば次の支出も減るという、悪循環こそが不況の元凶であり、その後の経済学者もこの因果関係を無視して、大恐慌の原因を謎のままにしている。
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アベノミクスに乗って賃上げが為され、所得が増えても将来に備えてため込んでいるようでは、景気は一向に良くならないのだ。

”宵越しの金は持たない”江戸っ子の気風を持って、今宵はバーボンで経済に貢献しよう。
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